【卯の時雨に笠持つな】 (うのときあめに かさもつな)
卯の時(午前六時頃・早朝)の頃のしぐれはすぐに止み、間もなく晴れるか
ら雨具は不要だという意味。
「卯の時」は時刻を十二支で表したもので現在でいえば午前5〜7時の間の 2
時間。昔の時刻の表し方には様々あり、当時の人々もしばしば混同して間違
った使い方をしている例も多いのですが、十二支を使う場合は基本的には定
時法で、一時は 2時間を表します。
こうした天気俚諺(てんきりげん)は各地に残り、地方によって独特のもの
も多くありますが、今回の「卯の時雨・・・」は、広く使われるスタンダー
ドなものです。
天気予報の降雨確率もいいですが、こうした言葉も忘れないでいたいですね。
オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/01/10 号
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