【麗らか】 (うららか)
空が晴れて、日影の明るくおだやかなさま。多く春の日にいう。春の季語。
また、声の明るくほがらかなさま、心のさわやかなさま。
「麗らかな日和ですね」
そんな挨拶の言葉が交わされる気候になりました。
冬の寒さに耐えていた人も動植物も、春の陽を浴びて成長の季節を迎えた喜
びを感じる頃、この言葉を思い出します。
「麗」はまた「麗しい」という言葉にも用いられます。麗しいとは単に美し
いものに向けられる言葉ではなく、気品や気高さを感じさせる美しさに対し
て呈せられる言葉のような気がします。
麗らかな春の日射しは美しさ、気高さを優しい暖かさに包んで、全ての生き
物たちの上にそそがれます。
オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/02/26 号
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