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 【早起きは三文の得】 ・・・ 旺文社 成語林
 早起きをすると何かと得をすることがあるというたとえ。
  参考:もともとは早起きをしても三文の得にしかならないの意であったと
     いわれる。(以上、『成語林』より)

 【早起きは三文の徳】 ・・・ 旺文社 故事ことわざ事典
 人より早く起きて働くのは、なにかしら得になるものだというたとえ。「徳」
 は「得」に同じ。


 早起きは三文のとくは、「徳」か「得」かというお便りをいただきました。
 私自身は「得」だと思っていました。調べてみると二冊の辞書で違った文字
 を使っています(図らずも同じ旺文社)。
 お便りを下さった方も、

  《徳という文字と三文が結びつかないというのです
   一般に三文安とか二束三文とかに使われているものが多く
   何故「徳」の字なのか納得がいきませんでした》

 と書いてくださっているのですが、「徳」より「得」の方が収まりが良い気
 もします。

 ではなぜ「三文の徳」があるのか考えましたが、この言葉の類語として
  「早起きは七つの徳あり」
 というものが成語林に掲げられているのをみてもしや、この語との混同では
 無いでしょうか。

 また、もともと「勤勉」は善いこと、徳目の一つですから、人より早く起き
 出して働くという点で「徳」としたのではとも考えます。では「三文」と徳
 はどう結びつくのかというと、多分「三文」は取るに足りないとか、つまら
 ないと言う意味で、「得」にしても「徳」にしても善いには善いが、それほ
 どたいしたことはないものという程度を表すのに用いられていたのでしょう。

 私個人の感覚でしかないのですが、多分「得」が初めで、「徳」は後から派
 生したもののような気がします。どうでしょう?

 それより成語林の参考に掲げられていた「三文の得にしかならない」という
 否定的な意味の用法に「ほー」と感じ入ってしまいました。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/03/10 号

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