こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
 【紫雲英】(げんげ)
 普通は蓮華草(れんげそう)といった方が判りやすい赤紫の花。
 春の田圃を埋め尽くすように咲く、春の風物でした。

 紫雲英といえば、田圃に咲く花というくらいに「田圃」と結びついた花。そ
 れもそのはず、もともとは田圃の土質を良くし、そのまま肥料ともなるとい
 う事で「緑肥」として導入された植物だそうです。

 今では天然の「緑肥」は化学肥料に取って代わられ、田圃自体も減少してし
 まって田圃一面が紫雲英の絨毯に覆われる風景を見ることは難しくなってき
 ました。
 赤紫の紫雲英の絨毯から、珍しい白い紫雲英の花を探す楽しみなど、今は昔
 の話なのでしょうか?

 幸いと申しますか、私の家の近所にはまだ紫雲英の花が咲く場所が残ってい
 ます。そこはもう稲を作ることのない休耕田。
 でも、年ごとに他の草に追いやられて紫雲英の群れは小さくなっているよう
 です。紫雲英は、本当に人間と田圃と共に生きる花なのかもしれません。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/03/14 号

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