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 【蛙の目借時】(かわずの めかりどき)
 あるいは単に「目借時」ともいいます。ともに春の季語。

 春は陽気のせいか、ついうとうとしてしまうことがあります。春に眠気をも
 よおす理由は、蛙が人の目を借りるためだという俗説が古くからあり、これ
 から出た季語だといわれます。

 居眠りの理由をていよく蛙のせいにしているとも言えますが、水温む頃、温
 んだ水から覗く蛙の目を見ると、なんだか眠たくなる気がしますから、最初
 に眠気を蛙のせいにした人の気持ちも分からないではありません。

 「めかり」は本来は「妻狩り」あるいは、「媾離り」であるといわれます。
 「妻狩り」は、蛙が配偶者を求める行動を指し、「媾離り」は交尾が済んだ
 後、雌雄が離れてしばらく草陰に隠れるなどする行動を指しているといいま
 す。

 眠いのは蛙のせいなんて、そんなはずは無いとは分かっても、こんな不条理
 な言葉があってもいいですね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/03/28 号

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