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 【蓮華草】 (れんげそう)
 マメ科の二年草。中国原産。
 春、紅紫色の蝶形花を輪状に付ける。東アジアに分布。
 日本では緑肥・飼料作物として古くから栽培されたらしい。明治末期から北
 海道を除いて全国の田で春を彩ったが、その後減少。
 レンゲ。ゲンゲ。漢名、紫雲英。春の季語。『広辞苑』より

 マメ科の植物は、土中に窒素を固定する働きがあるため、耕作地の土質を改
 良するために、休耕時期に田畑にまかれることがあります。蓮華草もそのた
 めに導入された植物というわけです。
 耕作が始まると、蓮華草は生えたまま土とともに耕され、今度は蓮華草自体
 が肥料となります。正に緑の肥料、緑肥です。

 蓮華草が一面に広がる田んぼの風景は日本の春の原風景といった感じを受け
 ますが、蓮華草の歴史からするとずっと昔から有ったものでは無いことが分
 かります。

 海を渡って日本に根付き、日本の春の風景を彩った蓮華草が今、日本の春か
 ら去って行こうとしています。
 田んぼの減少したためと、肥料としての役割が化学肥料に取って代わられた
 ためでしょう。

 時代の風景が変わって行くのは当然のことながら、無くなって欲しくない風
 景もあります。
 蓮華草の咲く風景も、無くしてしまいたくはない春の風景です。


オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/04/24 号

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