【明哲保身】(めいてつほしん)
道理にしたがって自分の身の振り方を誤らずに決めるということ。明哲は物
事の道理によく通じているという意味。
保身は身の安全や地位・名誉などを保つこと。
わたしはこの「明哲保身」という言葉が好きです。出来れば自分もそう有り
たいと思っているのですが、真っ正面からこの言葉が好きですといったら、
白い目で見られかねません。
明哲も保身も悪い意味ではなかったはずですが、今では保身をはかるという
とそこには侮蔑の意味が込められるのがほとんどです。
おそらくそれは、正しくない方法でもって「身を保つ」ことの方が、正道を
踏んで身を保った人より遙かに多かったからだと思います。
そのため、「保身」自体に悪いイメージがついてしまったのでしょう。
正面切ってはいいにくい言葉になってしまったのですが、それでも私は明哲
保身というこの言葉が好きですし、そう出来たらよいと思っています。
オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/05/20 号
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