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【紫陽花】(あじさい)
 ユキノシタ科の観賞用落葉低木。ガクアジサイの改良種とされる。
 幹は叢生、高さ約 1.5メートル。葉は広卵形で対生。初夏、球状の集散花序
 に 4枚の萼片だけが発達した装飾花を多数つける。

 色は青から赤紫へ変化するところから「七変化」ともいう。
 花は解熱薬、葉は瘧おこりの治療薬用。広くはサワアジサイ・ガクアジサイ
 などの総称で、ヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ・ハイドランジ
 アなどと呼ぶ。あずさい。四片よひら。夏の季語。 《広辞苑》


 紫陽花と言う花の名前は、いろいろと楽しい話題を提供してくれます。
 例えばその一つが

  化花(ばけばな)

 色が様々に変化することから付いた名前でしょう。同じように色が変化する
 ことことから「七変化(しちへんげ)」と言う名前もあります。
 七変化くらいなら、まだいいですけれど「化花」という語感は、紫陽花にと
 ってはちょっとイメージダウン?

 紫陽花は、山野に自生する額紫陽花(がくあじさい)の改良種。日本固有の
 植物で、日本に訪れたヨーロッパ人が持ち帰り、品種改良したものがハイド
 ランジアなどと呼ばれて逆輸入されています。

 紫陽花という文字は、中国の白氏文集に登場する花を、この「アジサイ」だ
 と思いこんだ昔の人が当てたもの。「紫陽花」はアジサイだと覚えているか
 ら読めますがそうでなければこの文字でこの読みはあり得ません。
 そんなあり得ない読みをするのはこの文字が元々日本で「アジサイ」と呼ば
 れていた花に中国の花の名前の文字を無理矢理当てはめたものだからです。

 昔々、中国は日本にとっては偉大な先輩で、日本はこの先輩の文化を学んで
 いました。動植物の名前についても日本の呼び名に中国ではその動植物にど
 んな文字を当てはめているかを調べて当てはめて行きました。

 日本ではあたりまえに見かける「アジサイ」にも、こうして中国の文字を当
 てはめようとしたのですが、中国ではアジサイにどんな文字を着けているか
 なかなか判らず、前述の白氏文集に詠われた花がどうやらそれではないかと
 「紫陽花」という文字があてられました。

 ですが、これが大間違い。
 いくら探しても見つからなかったのはあたりまえ。中国には「アジサイ」が
 無かったのですから。

 「アジサイ」という和名は、

   集真藍(あずさあい)

 という説が有力。真の藍が集まる花。
 その花色と形状をよく表した名前だと思いますがいかがでしょうか?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/06/23 号

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