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【旧の木阿弥】(もくあみ)
 (元の木阿弥とも書く)
 1.(戦国時代、筒井順昭が病死したとき、声の似ていた盲人木阿弥を順昭が
 病気で寝ているようにみせかけ、嗣子順慶が長ずるに及んで初めて順昭の死
 を公けにし、木阿弥はもとの市人となったという故事から)いったん良い状
 態になったものが、再びもとのつまらないさまにかえること。苦心や努力も
 水泡に帰して、もとの状態にもどってしまうこと。 《広辞苑》

 2.木食(もくじき、穀物を断ち木の実を食べて修行すること)をして木阿弥
 とよばれた出家が、年老いて心身が弱り、元の妻のもとに戻ったので、長年
 の修行も台無しになったという話から出たともいう。 《成語林》


 11/5のコトノハ( http://koyomi8.com/doc/mlko/200711050.htm ) で「けじ
 め」という言葉を取り上げた際に、最後のまとめで使ったのがこの旧の木阿
 弥(私は、「元の木阿弥」の方を書いています)。

 某政党の党首の突然の辞任表明があった翌日、なんだかんだといいながら、
 折角付けたはずのけじめを有耶無耶にして元の木阿弥ということになったり
 してと書いていたら、その翌日には全くその通りに。

 語源の方は戦国の武将、筒井順昭の死を秘すため、影武者となった木阿弥と
 いう人物の話ですが、こちらは旧の木阿弥に戻るまでそれでも3年の期間が
 ありました。
 それが現代では、わずか2日に。

 何事もスピードアップの現代と言うべきか、軽薄短小の時代と言うべきか。
 木阿弥さんもきっとビックリの時代の変化ですね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/11/10 号

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