こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
【市に虎あり】(いちに とらあり)
 [戦国策魏策](虎が市にいるはずはないとわかっていても、そう主張する
 者が大勢いれば、ついには信じてしまう意)事実無根の風説も、言う人が多
 ければ遂には人をまどわすに至るというたとえ。
 「三人市虎しこを成す」とも。

 あり得ない話でも、何度も繰り返し見たり聞いたりすれば、次第に「本当?」
 と思ってしまうことが確かにあります。

 面と向かって聞いた話なら、話している人の「信用度」というものを加味し
 て、真偽の判定が可能ですから、まだましなのですが、最近はインターネッ
 ト上に様々な情報が氾濫し、ネット特有の匿名性もあって真偽の定かでない
 情報が満ちあふれています。

 うわさ話のレベルならいいのですが、文章になると何となく説得力が有るよ
 うな気がしてしまいがちですが、話の出所をたどってみると次第に怪しげな
 ものとなり、結局は「根も葉もない話」ということが多々あります。

 そうした根も葉もない話は、それを始めた人には当然責任が有るのですが、
 それをまた伝達することもまた、風説の流布に協力する行為です。根も葉も
 ない話は、それを見極め、これを人に伝えないと言った良識的な行動を一人
 一人がとることが肝心のようです。
 インターネットは、情報の宝庫になる可能性も有りますが、

  市に虎あり

 という話の宝庫であることもまた、使う側として忘れてはいけません。
 そして私たち一人一人が、「市に虎あり」と言う話に荷担してしまう可能性
 も有ることも忘れてはいけません。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/01/07 号

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