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【探梅】(たんばい)
 (早咲きの)梅の花を探して見あるくこと。冬の季語。 《広辞苑》

 まだ冬のうちに早咲きの梅を野山に探すことを「探梅」といいます。
 これを冬の季語としたのは芭蕉だとか。
 「探梅」の語は、元々は中国で生まれた言葉で、漢詩にもたびたび現れる言
 葉です。南宋(12〜13世紀頃)の詩人、陸游(りくゆう)にも探梅という題
 の歌がありますから、大分古くからあったことが判ります。

 中国では、庭や梅園の花を愛でる場合を「観梅」といい、山野に咲く梅を探
 す場合を「探梅」と使ったようで、必ずしも冬の時期と限ってはいなかった
 ようです。

 日本においては、梅は中国から輸入された植物で、基本的に「野生の梅」が
 有りませんでしたから、中国風に言えばみんな「観梅」になってしまうわけ
 ですので、梅の生える場所ではなくて、梅の花の咲く時期に視点が移ったの
 かもしれません。
 
 現在では庭や梅園にしかなかったはずの梅が、少しずつ山野に広がって野生
 の梅(野良の梅?)となっているので、山野に探すと言う使い方も出来ると
 思います。まあ、庭に咲こうが、山野に咲こうが、梅は美しく香りも高い花
 ですので、少しでも早くその花を見つけたいという気持ちはよくわかります。

 ちなみに、今年初めて梅の花を見つけたのは昨日のこと。
 仄かに赤い梅の花が、枝先に開いているのを見つけました。
 私が梅を探したというより、梅の花に私が見つけてもらったようなものでし
 たが。
 まだ梅のつぼみの堅い地域の方は、これから探梅を楽しんでください。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/01/17 号

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