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【春一番】(はる いちばん)
 立春後、はじめて吹く強い南寄りの風。はるいち。春の季語。
  《広辞苑》

 今年(2008年)も、春一番が吹いたというニュースが届きました。
 昨日2/23に関東地方で春一番が吹いたそうです。

 春一番が吹く日付は年によって遅速がありますが、平均すると2/26だそうで
 すから、今年はやや早めと言うことが出来るでしょう。
 平均2/26と書きましたが、ひょっとして温暖化が騒がれる昨今ですから、も
 しかしたら少しずつ早まったりして? この辺の事情は、きっとこのメール
 マガジンを読んでくださっている、気象の専門家の方々からコメントがある
 でしょうね。期待しましょう。

 さて、春一番の話に戻ります。
 春一番が吹く原因は日本海を低気圧が発達しながら通過して行く場合にこれ
 に向かって南方から風が吹き込むことによります。南方からの風ですから暖
 かく、春一番が吹く日は暖かい日となります。
 きっとこの暖かい風によって、まだウトウトしている木々の芽や花の蕾も目
 をさますことになるのでしょうね。

  起きなさい 起きなさい

 と揺り起こすような春を知らせる風です。
 春を知らせる風なんて言うと、なんだか長閑な感じもするのですが、時と場
 所によっては、そんな暢気なことばかり言っていられないこともあります。
 例えばそれは海の上。

 春の始めに吹くこの強い南風を「春一番」と呼ぶようになったきっかけは安
 政 6年(1859)に壱岐(長崎県)の漁民がこの風に吹かれて起こした大量遭難に
 由来すると言います。この遭難で亡くなった方は53人にのぼったとか。
 春を知らせる風でも、そこが海の上でと言うことになれば、長閑な風とは言
 えないわけです。

 春一番が吹く原因となるこの時期の日本海側の低気圧は足が速く、瞬く間に
 移動していってしまいます。
 低気圧が去ってしまうと、春一番によって北に押し上げられていた冬の寒い
 空気が再びその力を盛り返して、再び寒くなることが通例。
 今年も早速その「寒の戻り」がやって来たようです。

 暖かくなったと気が緩むとこの寒の戻りで風邪をひくことになります。
 皆さん気をつけてくださいね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/02/24 号

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