こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
【頭を指して誓ってはならない】
 『私はあなた方に言う、決して誓いをしてはならない。
  天を指して誓ってはならない。そこは神の御座であるから。
  地を指して誓ってはならない。そこは神の足台であるら。

  エルサレムを指して誓ってはならない。そこは大君の都であるから。
  また、あなたの頭を指して誓ってはならない。一本の髪の毛でもあなたに
  は白くも黒くもすることはできないのであるから。』
   《マタイによる福音書 5章》

 そのことについて、あなたは誓えますか?

 といったやり取りが行われることがあります。流石にそう頻繁にではないで
 しょうが、なにか大切な約束であるようなときにはこの「誓う」という言葉
 が使われることがあります。
 この「誓えますか」という言葉が使われると、私はつい今日取り上げた

  頭を指して誓ってはならない

 という言葉を思い出してしまって、「誓えます」とは言えなくなってしまい
 ます。約束を守らないというのではないのです。でも絶対はあり得ません。
 「天に誓って」「天地神明に誓って」なんて、いろいろなものに「誓って」
 しまいますが、この誓うって何だろうと考えることがあります。
 辞書で誓うの意味を調べれば

 【誓う】
  神仏や他人・自分自身などに対して、ある事を必ず守ると固く約束する。

 ということになります。これは分かります。約束ですからもちろんその約束
 を守ればいいことですが、時として守ろうと思っても守れずに終わる約束も
 あります。たちが悪いものだと最初から守ろうなんて思ってもいない場合す
 らあります。

 では、天や地、神や仏にたいして守ると言った約束が守れなかった場合どう
 するのか。「天地神明に誓った」人はその誓いを立てた時にどう考えるので
 しょうか。

 自分のものであると思っている自分の髪の毛一本すら私たちは自由に白くも
 黒くも出来ないのに、自分の頭を指して誓ってなんになるんだ。ましてや、
 天や地、神や仏をどう出来るというのだ。そう考えてしまうと、「誓う」こ
 と自体が人を欺く行為のように思えてしまいます。

 出来れば、「誓う」という言葉は自分の心の中だけに留めて、口に出さず、
 文字に書かずに生きて行けるようになれたらと思います。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/07/13 号

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