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【肘笠雨】(ひじがさ あめ)
 俄雨(にわかあめ)の称。
 笠をかぶるひまもなく、肘を頭上にかざして袖を笠のかわりにするからいう。
 ひじあめ(肘雨)。
  《広辞苑・第五版》

 雨が多い日本には「雨」の名前もいろいろあります。
 このコトノハでも「雨」がつく言葉を既に11取り上げています。
 そして今日は更に一つ追加。
 12番目の雨のつく言葉は「肘笠雨」です。

 昨日は降ったり止んだりの天気でした。
 台風が近づいているので大気が不安定な状態になっていたようです。

 降ったり止んだりの雨が、しばらく止んでいる時にちょっとだけ外に出る用
 事がありました。出がけに空を見上げると雲はありますがそれまでより大分
 明るい空でした。ちょうど雲の薄いところが上空を通過しているようです。

  出掛けるところは直ぐ近くだし、この空の明るさなら大丈夫

 そう思って、傘を持たずに外へ出ました。
 用事は予定どおりわずか数分で済み、戻り始めた時にいきなり雨が降り出し
 ました。
 雨に気付いて見上げた空には、さっきまで明るさのあった雲に替わって黒い
 底を見せるしっかりした雨雲が浮かんでいました。この雲ならたっぷり雨を
 降らせることが出来るでしょう。

 「この空の明るさなら大丈夫」と高を括って傘も持たずに出掛けてきた私は
 肘を頭上に掲げて走り出すしかありません。

  肘笠雨

 の情景と相成ったわけですが、服装は半袖。
 「袖を笠のかわりにする」ことは出来ませんでした。
 半袖でなくとも、普段着ている洋服の袖は「笠」の役には立ってくれそうも
 ありませんから、空模様が怪しそうだと思ったら「傘」を持って出るのがよ
 さそうですね。当たり前のことですけれど・・・。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/09/19 号

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