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【星月夜】(ほしづきよ)
 1.暗夜に、星の光が月のように明るく見える夜。
  星夜。ほしづくよ。秋の季語。
 2.(謡曲の詞章などで) 「かまくら(鎌倉)」を導く修飾語として用いる。

 秋、空気が澄んで空の高さが何割か増したようです。
 高さを増した空に見える星の数は、空の高さが増した分だけその数を増した
 ように見えます。

 月の出ない秋の夜空は星月夜。
 数を増した星が月の明かりのように明るく輝く夜の呼び名です。

 神奈川県鎌倉市坂ノ下には、「星の井通り」という通りがあります。
 星の井通りの名は、その通りに面した虚空蔵堂の端に残る「星の井」という
 名の井戸から生まれました。

 「星の井」はまた「星月夜の井」とも呼ばれています。
 その昔、この井戸をのぞき込むと昼でも星影が見えたためこの名が付いたと
 言われます。星月夜が鎌倉にかかる枕詞となったのはこの井戸が鎌倉にあっ
 たため。

 今、「星月夜の井」の中に星影を見ることは出来ないとか。
 誤って井戸に包丁を落とした人がいて、それ以来星影は消えてしまったそう
 です。

 月の無い秋の夜には、草陰に鳴く虫と一緒に星月夜を見上げてみませんか。
 星が輝く秋の夜があっても、誰一人これを見上げる人がいなくなってしまっ
 たなら、星月夜は無いも同じ。
 包丁を落とさなくとも「星月夜」という言葉も消えてしまいますから。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/09/23 号

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