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【眼力】(がんりき)
 ガンリョクとも。
 1.眼の力。
 2.物事の真偽・善悪を見分ける力。「鋭い―」
  《広辞苑・第五版》

 最近耳にした(目にした?)ことばに、

  眼力(めじから)

 というものがありました。
 昔からながら族の私なので、何となく点けていたTVの深夜帯の番組でこの言
 葉を耳にし、目にしました。

  物事の真偽を見極める眼力をクイズ形式で競う番組

 とありました。番組の至る所に「眼力」という文字がありましたし、クイズ
 番組の内容からすればこの「眼力」の読みは当然「がんりき」だろうと思う
 のですが、番組の中で「眼力」は間違いなく「めじから」と読まれていまし
 た。いつから「眼力」が「めじから」と読まれるようになったのだろう。
 そしていつから物事の真偽を見分ける力を「めじから」と呼ぶようになった
 のだろう。

 「めじから」という発音の言葉は聞いたことがあります。某化粧品メーカー
 が目の印象を強めるような化粧について、「めじからを強くする」という表
 現をしたことがあり、それが次第に一般的な表現として定着してきているよ
 うです。ですが、この場合の「めじから」は強いて漢字で書けば「目力」じ
 ゃないかな。今回のように「眼力」とかいて「めじから」と読むようなこと
 はなかったと思います。

 物事の真贋を判定する優れた人やその能力を「めきき」といいますから、こ
 の「めじから」もそれに類する表現なのでしょうか。でも「めきき」は「目
 利き」で「眼利き」ではなかったはず。
 TV番組だから人目を引く何かが必要なのかも知れませんが、それにしてもね。
 眼力を「めじから」と読むのはどうでしょう?

 それとも私が知らないだけで、物事の真偽や真贋を見分ける力を「めじから」
 と言い表すことが既に行われているのでしょうか?
 さてその真偽は?
 見分ける眼力は「がんりき」か、はたまた「めじから」か?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/10/05 号

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