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【名残】(なごり)
 (ナミ(波)ノコリ(残)の約という)
 1.(「余波」と書く)
  a.風が静まって後も、なおしばらく波の立っていること。また、その波。
  b.波が退いて後に汀(みぎわ)に残る波。また、残された海藻など。
 2.a.物事の過ぎ去った後、なおその気配や影響などの残ること。余韻。
  b.特に、人との別れを惜しむ気持。
  c.もれ残ること。もれ残り。
  d.別れること。また、別れとなること。ものごとの終り。
  e.子孫。
  f.「名残の折」の略。
   《広辞苑・第五版》

 職場の庭(?)に、ツリガネニンジンの花が咲いていました。
 名前の通り釣り鐘のような形の薄紫の花が一本の茎に数個から十数ついて、
 なかなかにぎやかです。但し色合いが少々地味なためにぎやかについた花も
 うるさいというほどにはなりません。「釣り鐘」が沢山鳴り出したらうるさ
 そうですが現実はさにあらず。

 今日は立冬を過ぎてもう 5日目。秋もすっかり終わって冬らしい景色になっ
 てきたなと思いましたが、秋の名残のこの花だけは、冬の花であるツワブキ
 (石蕗)の黄色い花と並んで仲良く咲いていました。

 この花は、その一本 一本はそんなに長く花をつけているわけではありませ
 んが、一本が咲いては枯れ、代わりに別の一本が咲くといった具合に花を継
 ぎ、夏の終わりの 8月頃から今までまるまる一つの季節を咲き続けています。

 その息の長いツリガネニンジンの花も今ではだいぶ数が減ってきました。
 秋一つ分の季節を咲き続け、秋の名残を留めていたツリガネニンジンも、今
 咲いている花たちを最後の花として、冬の花にバトンを渡すことになりそう
 です。

◇追記
 「なごり」は「名残」とだけ思っていましたが、辞書を引いて「余波」もま
 たなごりと読むことを、今日初めて知りました。
 「余波」はずっと「よは」とだけ読むものだと思っていました。
 辞書は引いてみるものですね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/11/11 号

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