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【葉守の神】(はもりの かみ)
 樹木を守護するという神。柏の木に宿るという。
  《広辞苑・第五版》

 柏は柏餅を巻いているあの葉っぱの木です。
 子供の頃住んでいた家には小さな畑がありました。その畑の隅にこれまた小
 さな一本の柏の木が植えられていました。

 柏の木は大きな葉っぱが特徴ですが、あの大きな葉っぱも冬になるとすっか
 り枯れてしまいます。
 不思議なことに柏の枯れ葉は他の木の枯れ葉のように、枯れても木から離れ
 ようとはしません。枯れたまま枝に残り、翌春に新しい葉の芽が生まれるま
 で枝に留まります。

 昔、家の畑の隅に植えられていた小さな柏の木も、小さいながら冬は枯れた
 葉を身にまとって冬の風に揺れていました。
 柏の木に残る枯れ葉は、柏の木に宿った神に守られて残っているのか、はた
 また、枯れてもなお木を守る枯れ葉そのものが神なのか。

 もし何処かでカサカサと枯れ葉の擦れ合う音を耳にすることがあれば、そこ
 に木を守る葉守の神がいらっしゃるのかも知れません。葉守の神に守られて
 木々は厳しい季節を乗り切って行きます。

 それはそうと、「葉守の神」なんて言葉まで載っているとは。
 まさかと思いながらも引いてみたのですが。広辞苑恐るべしです。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/11/20 号

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