こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
【蓼食う虫も好き好き】
 辛い蓼(たで)を食う虫もあるように、人の好みはさまざまである。
  《広辞苑・第五版》

 わざわざ辛い蓼なんか食べなくともいいのに、よりによってそんな草を好ん
 で食べる虫もいる、本当に好みは様々です。
 蓼を好んで食べる虫としては、イチゴバムシ、タデアブラムシ、タデコヤガ
 などがいるとか。旺文社の成語林の解説にあげられた虫の名前です。

 この諺の「蓼」が指すのは柳蓼(ヤナギタデ、別名マタデ、ホンタデ)のこ
 とだそうです。
 柳蓼を植物図鑑等で調べると確かに「葉には辛味がある」とありました。本
 当に辛いようです。

 柳蓼の分布は日本全土の水辺や湿地。ということは、私の周りにも探せばあ
 るのでしょう。蓼科の植物は沢山目にしますが、どれが何という名の蓼か、
 そんなに注意してみたことがありませんでしたので、判りませんでしたが、
 今年の夏には注意して探してみることにします。もちろん葉っぱも噛んでみ
 ようと思っています。それが出来たら私も立派な、蓼食う虫の仲間入り?

 辛い蓼を食う虫がいるように、人間の趣味嗜好は様々。そんなことの何処が
 面白いのと他人には言われるようなことでも、本人には面白くて仕方がない
 ということの一つや二つは誰だって持っていると思います。

 「こよみのページ」にしても然り。
 世間一般の常識(?)からすれば、暦の話がそんなに楽しい話とは思えませ
 んが、それでもそれなりの方々が興味を持って読んでくださる。そう考えれ
 ば皆さんも蓼食う虫の仲間のようです(失礼? かな)。

 人の好みはいろいろと言えば、蓼食う虫にしてもきっとその好みはいろいろ、
 微妙に異なっていることでしょう。
 日刊☆こよみのページの記事でも、暦データだけが必要だという方もいれば、
 暦のこぼれ話やコトノハも必要だという方もいます。埋め草の記から読み始
 めますという希少種もいらっしゃるようです。

 蓼食う虫も好き好きですが、蓼食う虫の中にも好き好きがあると言うことで
 すね。一種類の虫の好みにだけ合わせてしまっては、蓼は蓼では無くなって
 しまいますから、不味い葉っぱは食べ残してもらうこととして、蓼は蓼らし
 い葉っぱを提供することが大切でしょう。

 さて今日はどこの葉っぱから食べられるか。
 蓼らしい辛い葉っぱを用意して待つことにします。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/01/03 号

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