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【耳障り】(みみ ざわり)
 聞いていやな感じがすること。聞いて気にさわること。
 「耳障りな話」「耳障りな雑音」
   《広辞苑・第五版》

 「耳ざわりの好い音楽」という説明を聞いたり見たりしたことがあります。
 勘違い言葉というものがあるとするならこの「耳ざわり」はその勘違い言葉
 の代表格だと思います。
 もし「みみざわり」を漢字で書けばこの勘違いは一目瞭然。

  耳障りの好い音楽

 では、好い音楽なのか癇に障る音楽なのか。
 何か変だとすぐにわかります。

 おそらく「耳ざわり」の勘違いは手触りとは肌触りといった「触り」と「障
 り」を混同した結果生まれたものでしょう。

  肌触りの好い生地

 といった使い方があるように「さわり」を「触り」とすれば「耳触りの好い
 音楽」と言う表現もなるほどと思いますが、やはり音楽が耳に「触る」とい
 うのは、まだちょっと無理があるように思えます。

 「耳ざわりの好い音楽」なんていう言葉そのものが、とっても「耳障り」な
 存在です。

◇「目ざわり」はまだ
 「耳障り」と同じ使い方をする言葉としては「目障り」がありますが、こち
 らは流石にまだ「耳触り」流の勘違い言葉は生まれていないようです。

 「目障りな奴」とは言っても、「目ざわりのいい眺め」と言われたら誰でも
 きっと「?」と感じることでしょう(目に触られたら痛いでしょうしね)。
 願わくば「目ざわりのよい色合い」なんていう文字を、今後も目にすること
 がないことを祈りたいものです。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/08/01 号

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