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【一所懸命】(いっしょ けんめい)
 1.賜った 1ヵ所の領地を生命にかけて生活の頼みとすること。
  また、その領地。太平記33「一所懸命の地を没収せらる」
 2.物事を命がけですること。必死。一生懸命。
  「試験を控えて一所懸命に勉強する」
  《広辞苑・第五版》

 「ここ、打ち間違っていましたよ」と一所懸命が一生懸命に直されていたこ
 とがありました。

 本来は「一所懸命」でしたが、近頃はこれが転じた「一生懸命」の方が幅を
 利かせているような具合ですから、その結果として一所懸命は打ち間違いと
 思われるようなことになるわけです。
 「一生懸命」で辞書を引くと

 【一生懸命】(いっしょう けんめい)
   イッショケンメイ(一所懸命)の転。 《広辞苑・第五版》

 のようにさらっと一所懸命の転である旨、書かれています。
 武士が領地として賜ったその土地一カ所を大切に守ることから「一所懸命」
 と云われれば、なるほど一生より一所の方がぴったり来ることが理解出来ま
 す。

 今は封建時代の武士のように与えられた領地でもって暮らしているという時
 代では有りませんから、一所(ひとところ)を守るということがピンと来な
 くなって、「一所」が音的によく似た「一生」と入れ替わって、命がけで守
 るという意味で使われるようになったのかも知れません。

 「一所懸命」と「一生懸命」、皆さんはどちらをお使いでしょうか?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/11/16 号

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