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【寒九】(かんく)
 寒に入って9日目。冬の季語
 寒九の雨、寒九の水
   《広辞苑・第五版》

 寒入りは二十四節気、小寒の日からです。
 小寒は1/5か1/6頃ですから寒九というと1/13か1/14頃と云うことになります。
 寒は寒さがことのほか厳しい時期と云うことで辛い時期ですが、寒くて辛い
 だけの時期ではありません。

 寒の時期には寒さと乾燥のために、雑菌の繁殖が抑えられるため、この時期
 に汲んだ水は質がよく腐りにくいといわれます。ことに寒九の水は薬になる
 とまで云われたそうです。

 寒の水は質がよいことから、水の質が味の善し悪しに影響する酒造りでは、
 寒の水を使った酒は味がよいと云われ、寒の時期は酒造りの最盛期となるそ
 うです。

 また、この時期に晒した食べ物は味がよく、染め物の色は鮮やかであると云
 われて、寒晒しや寒干しと云った言葉も生まれました。

 寒は寒くていとわしい季節だななんて思うだけでなくその季節季節の特性を
 取り入れて上手に生活する知恵が「寒九」などの言葉を生み出してきました。
 言葉と共に、こうした知恵も次の世代に伝えて行きたいものです。

 ちなみに、寒九の雨が降る年は春が近いのだとか。
 さて今年はどうでしょう?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/01/16 号

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