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【記念日】(きねんび)
 記念すべき物事のあった日。思い出の日。「創立記念日」
  《広辞苑・第五版》

 これを書いているのは1/17。
 1995年に阪神大震災が起こった日です。
 日刊☆こよみのページの今日の記念日のデータによればこの日は、

  「阪神淡路大震災記念日」

 となっています。
 今日の記念日データには、この阪神大震災記念日のようによい思い出とは云
 い難い記念日がいくつかあります。原爆記念日などはその一つでしょう。
 終戦記念日もそうかもしれません。
 思い出すことが辛い記念日も沢山あります。

◇正の記念日、負の記念日
 よい思い出の記念日を正の記念日だとすれば、こうした思い出すことが辛い
 記念日は負の記念日と言えるかも知れません。

 以前、こうした思い出すのが辛い、あるいは思い出したくない日を記念日と
 表現することは怪しからんと言われたことがあります。
 「震災記念日」などと云うのはまるで、震災があってよかったといっている
 ようなもので、その震災で亡くなったり害を被ったりした人に対して失礼で
 はないかと云うのが、その方の考えだったようです。

 しかし、こよみのページの今日の記念日では相変わらず1/17は、阪神淡路大
 震災記念日のままです。
 これについては、現にその名称が使われているという事情もあるのですが、
 記念日というものが、「思い出の日」であって「よい思い出の日」だけを記
 念日と云うわけではないという考えが私にはあるからです。

 記念日が思い出して楽しいことばかりであれば、なにも記念日当日だけそれ
 を「記念日」と云って思い出さなくとも、いつでも思い出し、楽しい気持ち、
 幸せな気持ちを思い起こせばよいでしょう。
 それに対して、辛い事件、体験はとかく忘れたいと思うもの、思い出したく
 ないものです。

 ですが忘れたいが、忘れてはいけないものももあると思います。
 そうした忘れたいけれど忘れてはいけないものが、負の記念日だと思います。
 思い出にはよい思い出も、よくない思い出もあり、そのいずれもが現在へと
 つながっています。

 忘れてしまいたいけれど忘れてはいけない日を記録した負の記念日は、そう
 した意味ではやはり「思い出の日」です。
 負の記念日はやはり、記念するに値する日、記念日だと考えています。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/01/17 号

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