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【遁辞】(とんじ)
 責任などをのがれるためにいう言葉。逃げ口上。
 「遁辞を弄ろうする」
   《広辞苑・第五版》

 「遁辞はその窮する所を知る」
 という言葉が孟子の公孫丑上に登場する言葉で、言い逃れをしている人に出
 会うと、この人は考えに行き詰まってしまっているのだなと云うことが分か
 るといった意味です。

 最近、彼方を立てればこちらが立たず、こちらを立てれば彼方が立たずとい
 う大変難しい問題を過去に安請け合いしたツケで窮地に陥っている方がいら
 っしゃいます。

 近頃はその問題を追及されて突如、正体不明の「腹案」の存在に言及なさる
 場面がありました。しかし聞いた者にはまたしても遁辞を弄されているとし
 か受け取ることことが出来なかったでしょう。

  「遁辞はその窮する所を知る」

 孟子様に教えて頂くまでもなく、この方は大分考えに行き詰まっていらっし
 ゃるようだと分かります。
 しかし、発した言葉には全て責任が伴うほどの重い地位にお就きの方のおっ
 しゃったことですから、遁辞で終わらせてもらうわけにはいきません。

 遁辞は逃げ口上。しかし最後の最後まで逃げ口上だけで逃げ切れることばか
 りではありません。
 そろそろ遁辞以外の言辞をお聞かせ願いたいものです。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/04/10 号

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