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【花の宰相】(はなの さいしょう)
 芍薬(しゃくやく)の雅称。

 【芍薬】(しゃくやく)
 ボタン科の多年草。葉・花ともに同属のボタンに似るが木本にはならない。
 中国東北部の原産。茎は高さ約60センチメートル。
 5 月頃茎頭に紅・白または黄の重弁・大形の美花を開き、観賞用に古くから
 栽培、園芸品種が多い。根を乾燥したものは生薬の芍薬で、鎮痙(ちんけい)
 薬・鎮痛薬として煎用。日本の山地にはこれに似て小形のヤマシャクヤクが
 自生する。貌佳草(かおよぐさ)。夏の季語。

 芍薬は、花の王と呼ばれる牡丹の同族。花の王に次ぐものという意味で「花
 の宰相」とも呼ばれています。
 既にこのコーナーで「花の王」を紹介しておりましたが、ここで「花の宰相」
 を紹介しないでは、片手落ちかと、本日はこの言葉を紹介致しました。

 美人を形容する言葉、

  立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

 にも、牡丹共々詠み込まれています。
 「立てば芍薬」と詠まれているのは、芍薬の美しさがその立ち姿にあるとさ
 れることと関係があるのかも知れません。

 牡丹は木ですが、芍薬は多年草。毎年春になると赤い芽が地を裂いて現れ、
 細くしなやかながら、丈夫な茎をすっくと伸ばし、その茎の先端に一輪の花
 をつけるその姿が愛されたからでしょうか。

 芍薬の自生地は中国北東部、シベリア東南部、朝鮮半島北部などの寒冷な地
 域。古くから利尿剤、強壮剤としての薬効が知られており、薬用として栽培
 されていたようです。
 観賞用としての栽培は中国、宋の時代(十世紀後半)頃から盛んとなったと
 云われ、日本には室町時代に渡来したそうです。

 花期は牡丹より少し遅れて 5〜 6月頃。
 丁度今頃が「立てば芍薬」の時候です。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/05/22 号

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