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【半畳を打つ】
 芝居で、役者に対する不満・反感を表すため、自分の敷いている半畳を舞台
 に投げうつ。芝居を見ていて、役者の演技を非難したりからかったりする。
 転じて、他人の言動に対し非難・揶揄(やゆ)などの声を発する。弥次る。
  《広辞苑・第五版》

 ここで云う「半畳」は茣蓙(ござ)のこと。芝居見物に際して座るところに
 敷いたものを指しています。
 目の肥えた見物人は、役者の演技に対して良ければ「六代目!」などと賞賛
 の声をかける一方、下手な演技には「大根!」などと手厳しく弥次り、この
 時に自分の座っていた茣蓙を投げることもあったことから非難の声を発する
 ことを「半畳を打つ」とか「半畳を入れる」とか云うようになったそうです。

 半畳を打つはつまり、ブーイングの意思表示の一つとしてものを投げたとい
 うことです。
 現在でも野球やサッカーなどで酷い試合をした後、グラウンドにメガホンや
 酷いときには空き缶や空き瓶を投げ入れるといった行動をとることがありま
 すが、これは現代風の半畳を打つ行為といえそうです。

 ダメな演技やプレーに対してつい手近なものを投げつけたくなる心理は昔も
 今も同じということでしょうか。ただ、試合を中断させたり選手や他の観客
 に危険の及ぶような行為は決して褒められたものでは無いので、腹立ちの表
 明は弥次、ブーイングまでとして、ものを投げるのは止めましょう。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/06/27 号

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