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【ざっくばらん】
 心中をさらけ出して隠さないさま。遠慮がないさま。あけすけ。
 「ざっくばらんに言う」「ざっくばらんな人」
  《広辞苑・第五版》

 意味は分かるけど何となく使いたくない言葉というのがあります。
 本日の「ざっくばらん」も私にとって、その使いたくない言葉の一つ。
 なぜ嫌いかと考えても、嫌いだから嫌い。好き嫌いに論理は無いのですが、
 それでは説明にならないので、更に無理矢理理由を考えると

  言葉そのものの成り立ちがよくわからない

 というどこか胡散臭い感じがするから使いたくない言葉となっている気がし
 ます。言葉の方からすれば勝手に「胡散臭い」なんて云われて嫌われるのは
 いい迷惑。嫌う側からしても「意味もなく人を嫌うのはよくありません」と
 育てられてきましたから(この場合相手は人じゃないけど)、そのままにし
 ておいては気が晴れないということで、調べてみました。

◇その語源
 1.「ざっくばらり」の音転化
  物を力を込めて、一気に切ったり割ったりするようすの「ざっくり」から
  ざっくりと切り割ってばらけるように、中身を晒すという意味。

 2.「四角張らぬ」が変化したもの
  堅苦しいさまを表す「四角張る」の否定形の「四角張らぬ」から、
   しかくばらぬ → さくばらん → ざっくばらん
  と変化したもの。

 説明としては 2が分かりやすい。堅苦しくなく、肩肘を張らずにという意味
 かと思えばなるほどそうかと思えます(音変化から考えると 1の説が有力な
 ようですが)。

 語源をたどって少しだけ気が晴れました。
 これで「ざっくばらんに」と云われてもそれほど嫌な気分にならずに済みそ
 うです。

 とは云いながら、「ざっくばらん」に云ってしまうと、やはりこの言葉は好
 きになれません。既に染みついてしまった嫌悪感を完全にぬぐい去ることは
 難しいですから。好き嫌いにはやはり理由は無いのかな?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/08/29 号

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