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【鰯雲】いわしぐも
 空一面に斑点状または列状に広がる雲。
 巻積雲または高積雲で、高度5000〜1万3000メートルに生ずる。
 秋に多い。鯖雲(さばぐも)・鱗雲(うろこぐも)・羊雲とも呼ばれ、漁夫
 は鰯大漁の兆とする。秋の季語。
   《広辞苑・第五版》

 この雲は高い空に浮かぶ氷晶雲、つまり氷の粒で出来た雲です。
 全体が鱗にように見えることから鱗雲、小魚が群がっているように見えると
 ころから巨大な群れを作って泳ぐ鰯になぞらえて鰯雲と呼ばれるようになり
 ました。

 見た目が似ているだけではなくて、三重県辺りの漁師さんの間ではこの雲が
 出ると、鰯が大漁になるという言い伝えがあるそうですから、その意味でも
 鰯雲なのかもしれません。
 もしかしたら鰯たちも、空に浮かぶ自分たちと良く似た雲を眺めに海面近く
 に集まってくるのでしょうか?

 この雲が夜明け時、日暮れ時に現れると、それは見事な朝焼け夕焼けを作り
 出します。とは云いながら、「きれいだな」とうっとりと眺めてばかりもい
 られないのがこの雲。この雲が現れると天気は下り坂となり、荒れることが
 多いからです。
 きれいだなと思いながら、傘の準備も怠りなく。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/09/15 号

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