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【秋の七草】
 1.秋の野に咲く代表的な七種の草で、萩・薄(すすき・尾花)・葛(くず)
  ・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗
  (ききよう)の称。万葉集では桔梗のかわりに朝顔を入れるが、この朝顔
  も桔梗のこと。秋の季語。【対義語】春の七草。
 2.端唄・うた沢・小唄の一。歌い出しが「秋の七草」で始まる。
 3.山田流箏曲の一。初学曲。文部省音楽取調掛撰。三世山登松齢作曲、三世
  山勢松韻校閲。1 の草花の名を詠み込む。
   《広辞苑・第五版》

 先日、お月見をしました。
 お月見と言えば、団子のお供えが思い浮かびますが、団子と並んで飾られる
 ものといえば薄や萩といった秋の花々があります。
 秋の花々と言ったとき、思い浮かぶ言葉といえば「秋の七草」。お月見に秋
 の七草を飾ったという方もいらっしゃることと思います。

  秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
  萩の花尾花葛花瞿麦の花 女郎花また藤袴朝貌の花
  (山上憶良)

 秋の野には多くの花が咲きますので、そのなかから七種類に限定するのは難
 しいことでもあり、またこれでなければならないと決めつけられるものでも
 有りませんが、万葉集にあるこの山上憶良の有名な旋頭歌から、秋の七草と
 いえば「萩・薄(尾花)・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗(朝貌の花)」を
 あげることが多いようです。

 かなり田舎に住んでいる私ですので周囲には野原はたっぷりあり、ここに掲
 げた花のうち、萩、薄、葛花、撫子、桔梗の五種くらいはその野原の中から
 探し出すことが出来ます。だいぶ恵まれた環境ですが、こんな恵まれた環境
 に囲まれて住んではいても、花に注意を払う人はあまり多くありません。
 秋の七草の咲くような野原が失われてゆくのも寂しいことですが、花が咲い
 ていてもそれに目を向ける人がいなくなるのはもっと寂しいことです。

 もし秋の野原を歩く機会があれば、草の間に咲いている花に目を向けて見て
 ください。秋の七草のうち、幾つの花が見つかるかと。
 探してみれば、案外多くの花が見つかるかも知れません。去年は二種、今年
 は四種と数が増えたら、きっと楽しくなりますよ。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/09/25 号

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