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【雨蛙】(あまがえる)
 1.アマガエル科の一種。四肢の各指端に吸盤をもち樹上に登る。
  体は緑色または灰色、鼻から目・耳にかけてと体側とに黒色斑紋がある。
  周囲の状態により体色が変化。日本各地にすむ。
  また、広くはアマガエル科・ミナミアマガエル科のカエルの総称で、多く
  は熱帯産。大形で美しいものもある。
  ニホンアマガエル。あまごいむし。雨蛤。夏の季語。〈新撰字鏡8〉
 2.(板屋根があって雨をいとわなかったからいう)江戸中期まで京都四条に
  あった糸操り芝居の異称。
   《広辞苑・第六版》

   足は四本。体色は緑色で田んぼに住んでいて、
   草の葉の上に載っている姿もよく見かけます。さてこの生き物は?

 答えは雨蛙。
 このヒントで雨蛙以外の生き物の名前を挙げる人はいないのじゃないかと思
 うほど、雨蛙はなじみのある生き物です。

 雨蛙は北海道〜沖縄(奄美〜沖縄はハロウエルアマガエルという蛙)まで、
 日本全土に生息する蛙で、蛙の中で、もっともなじみ深いものでしょう。

 私は実は、蛙が苦手です。
 苦手というより、怖いという方が正確かも知れません。
 うんと小さな時に酷い経験をしたことがあったのか、いい歳となった今も蛙
 は恐怖の対象です。小さな雨蛙でもやはり怖い。
 しかし、恐怖の対象ではあっても「キライ」ではありません。

 十分な距離をとっているとか、間にガラスがあるとか、実物じゃ無くて写真
 であるとか、つまり接触のおそれが無いとわかる状況で冷静にその姿を眺め
 ると、顔つきはハンサムだし、姿形もすっきりとして素敵。中にはちょっと
 恰幅がよい奴(食事直後か?)もいますが、そのちょっとテプッとした様子
 も、なんだか愛くるしい。
 スキとキライという分類でいうなら間違いなく「スキ」な生き物。

 田んぼの季節になると、夜ごとに田んぼから聞こえてくるその鳴き声を聴く
 ことが楽しみでした。現在住んでいる場所には田んぼが無くて、夜に蛙の鳴
 き声が聞こえてきません。
 これからは雨の多い季節。
 雨が近づくと活気づき、雨鳴きを始めるあの緑色をした生き物がいてくれな
 いと、なんだか寂しい。

 飛び付かれるほど近い距離だとやはり怖いけれど、「ほどよい距離感」でそ
 の存在を感じていたい、私にとっての雨蛙はそんな生き物です。
 皆さんにとっての「雨蛙」はどんな生き物でしょう?

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2012/06/03 号

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