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【寒の水】(かんのみず)
 寒中に汲んだ水。
 冬の季語。
  《広辞苑・第六版》

 小寒と大寒の期間(1/5〜2/3頃)を寒といい、一年で一番寒い時期とされて
 います。この時期に汲まれた水が「寒の水」です。

 一年で一番寒いこの時期の水は質が最も良く、寒の水は柔らかな味でいつま
 でも腐ることなく、保存出来るといわれました。
 寒さの厳しい時期ですので、雑菌の繁殖が抑えられたためでしょうか。

 寒の時期に作られた味噌や醤油、酒は「寒仕込み」と呼ばれて、珍重されま
 すが、この仕込みに欠かせないものが寒の水。

 いつまでも腐ることのない良質な寒の水は、長期保存の必要な味噌や醤油の
 製造に適したもなのでしょう。またその柔らかな味わいが酒の味を良くする
 のだとも考えられます。

 寒中は寒くて辛い時期ですが、寒中の厳しい寒さは辛いだけのものでなく、
 生活に役立つものでもあるのですね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2014/01/10 号

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