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【豹変】(ひょうへん)
 [易経革卦](豹の毛が抜け変わって、その斑文が鮮やかになることから)君
 子が過ちを改めると面目を一新すること。また、自分の言動を明らかに一変
 させること。今は、悪い方に変わるのをいうことが多い。
 →君子は豹変す(「君子」成句)
   《広辞苑・第六版》

 君子(立派な人物)は、過ちを悟るとすぐにこれをあらため正しい道に復す
 る。過ちから正しい道に立ち返る様子は、豹の毛皮が季節の変わり目で抜け
 変わり、黄色と黒の斑点がくっきりと、鮮やかに生まれ変わる如くであると
 いう意味から生まれた言葉です。

 本来の意味からすると、過ちに気づけばすぐに行いをあらためるという大変
 よい意味の言葉ですが、現在の使い方を見ると良い意味で使われることは希
 です。

  「○○大臣は態度を豹変させました」

 といった報道があったとすると、何かの疑惑追及に対して開き直ったかのよ
 うな印象をまず第一に受けます。その印象が誤りで、よく読んでみたら、そ
 うではなくてよい意味であった、なんていうことは近年全くありませんね。

 ちなみに君子よりさらに一段上、「大人」(たいじん。「オトナ」ではあり
 ません)は、豹変よりさらにはっきりした変化ということで、「虎変」する
 そうです。

 本来の意味の「豹変」をする君子も、虎変するほどの「大人」も、近頃は、
 野生の豹や虎以上に珍しい存在、絶滅危惧種になってしまているようです。
 こうした珍しい(?)人物が絶滅してしまったら、本来の意味の豹変や虎変
 という言葉も、絶滅してしまうのでしょうね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2015/02/28 号

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