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【年波】(としなみ)
 年がよるのを波にたとえていう語。
 式子内親王集「年波のかさなることを驚けば」。
 「寄る年波には勝てない」
   《広辞苑・第六版》

 気がついたら、いつの間にか寝てしまっていた。
 そんなことが続き、ふと頭を過ぎった言葉が「寄る年波」。
 ひたひたと年波が寄せてきているのを感じます。

 年波という言葉はなんとなく、比較的最近の造語と思っていたのですが、辞
 書を引いてみると式子内親王集にその使用例があると言うことですから、随
 分昔から使われてきていることが解ります。
 式子内親王集の成立年ははっきりしないそうですが、式子内親王が1149年〜
 1201年の間に生きていた人であることを考えると、遅くとも13世紀には成立
 していると思われますから。

 湖畔か河畔か、あるいは何処かの海辺で、寄せる波を見ながらこの言葉を思
 いついたのでしょうか?
 実際の波は寄せるばかりでは無く、引いて行くものもあるのですが、残念な
 がら年波は寄せるばかり。

 これからも度々「寄る年波」の数をつくづくと感じることになりそうです。
 ああ、沢山寝たはずなのに、今もまだ眠い。
 寄る年波の成せる業と考えておきましょう。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2015/04/13 号

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