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【桂秋】(けいしゅう)
 木犀(もくせい)が咲く秋の季節。
 また、陰暦8月の異称。
   《広辞苑・第六版》

 街に、金木犀の香りが漂う季節になりました。
 金木犀は中国原産の樹ですが、古くから日本でも庭木として育てられた樹で
 すから、橙黄色(金色?)の小さな花を沢山つけた金木犀の姿は、日本の秋
 にも違和感なく溶け込んでいます。

 金木犀は、案外強い樹なのか、街路樹や生け垣などにも利用されているため
 東京の街中でも、金木犀の花を目にし、香りに気づく機会は多いです。
 ただ、街路樹や生け垣に使われている金木犀は、無理矢理に枝を刈りそろえ
 られていて、ちょっと可愛そう。

 その点、時たま少々古びたお宅(失礼)の庭などで、自由に枝葉を延ばし、
 こんもりとした樹姿となって、嬉しそうに沢山の花を咲かせている金木犀の
 姿を目にすると、ほっとします。

 中国では中秋節(旧暦八月十五日、中秋の名月の日。今年2015年は 9月27日
 でした))には、木犀の花の香りをつけた桂花酒を飲むという風習があるの
 だとか。

 月には 500丈(1500メートルほど)もある桂(木犀)の大木がありこの木の
 枝が刈られると月は欠け、枝が茂ると満ちるという伝説がありますから、中
 秋の名月は、この桂の枝が茂り、金色の花が茂った枝を飾った姿ということ
 なのでしょう。

 中秋の名月を過ぎて、月はどんどん欠けてしまっています。月の桂の枝は大
 分刈り込まれてしまっていることになります。
 天上に浮かぶ月の木犀は盛りを過ぎてしまったことになりますが、地上の木
 犀は元気一杯。

 街を歩けばきっと、元気な金木犀の花の香りを愉しむことが出来ることでし
 ょう。桂秋の季節はまだまだ続きます。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2015/10/03 号

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