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【竹八月に木六月】(たけはちがつに きろくがつ)
 竹は陰暦8月に、木は陰暦6月に伐採するのが最もよいという意。
  《広辞苑・第六版》

 旧暦八月を表す言葉に「竹の春」というものがあります。
 旧暦の八月と言えば秋の半ば。普通の草木にとってはそろそろその葉の色が
 変化し、落葉や冬枯れの準備を始める季節なのですが、そんな季節の中にあ
 って変わり者の竹だけは元気いっぱい。
 新しい葉を盛んに付けて我が世の春ならぬ「竹の春」を謳歌しています。

 こんな具合に、旧暦八月の頃は竹が元気ですから、人間から見るとこの月は
 元気に育った竹を伐るのに好適な月と云うことになるのでしょう。

 竹は軽くて丈夫であることから、建材としても重宝されますし、しなやかな
 竹は様々な細工物の材料として好適。そうした性質を持った竹を、私たちは
 生活の様々な場面で活用しています。この時期に切り出された竹は、様々に
 その姿を変えて、私たちの生活を支えてくれてくれます。

 ただ、これでは人間にとってはありがたい話であっても、人間の都合で伐ら
 れる竹にとっては迷惑なだけの話となってしまいますが、そうとばかりは言
 えません。長く竹林を保って行くためには、竹の間伐は大切なのです。

 美しく元気な竹林を保つお手伝いをして、そのお駄賃として余分(?)な竹
 を竹林から分けてもらって使わせてもらう。竹と人間、これからも持ちつ持
 たれづの関係を保ってゆけたらと思います。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2020/10/04 号

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