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■中秋の名月の話・・・その2
 昨日から引き続き、中秋の名月の周辺に話題を拾ってみます。今日は日付
 の話。

 ◆中秋の名月と満月の日付の話
 中秋の名月といえば旧暦の八月十五日の満月と言います。一般にはこれで
 「正解」となるのでしょうが、暦フリーク(?)の皆さんは更にもう一歩
 踏み込んで考えてみましょう。

 『満月』と一口に言いますが、この言葉もその使われ方によって、同じ状
 態の月を指しているとは言い難いことがあります。
 現在普通に使われ、新聞やTVの天気予報コーナーで「明日は満月」など
 と書かれる場合の満月は、天文学的な満月です。

 この天文学的な満月とは地球中心から見た太陽と月の中心が 180度(黄経
 という座標の基準において)離れた瞬間を言います。我々が満月と呼ぶ月
 の「平均的な状況」を良く表す基準です。

 さてこの基準は、なかなか良い基準ではありますが、我々のご先祖様、そ
 れも文字など発明されるずっと以前の遠いご先祖様が「満月」を思うとき、
 「太陽と月が黄経で 180度離れ・・」なんて言っていたかといえば、そん
 なはずはありません。なんと言っても、 180度離れていることを正確に測
 る方法なんてご先祖様には思い浮かば無かったことでしょう。

 ではどうやっていたかと言えばその周期性に着目して日数を数える方式を
 考えた。この方式は旧暦の日数で月の名前をつける方式そのものです。満
 月は大体14〜15日目の月なので、

  満月 = 十五夜

 という式が定着したわけです。後世より厳密な満月の定義(月と太陽の黄
 経の差が 180度)が生まれてみると、新しい満月の定義での満月と、従来
 からの「満月=十五夜」の関係が必ずしも一致しないことがわかって来ま
 した。
 今年の例で言えば、

  10/6  十五夜の月・・・伝統的な「満月=十五夜」による満月
  10/7 天文学的な満月

 と一日異なっています。 (明日につづく)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/10/03 号

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