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■秋の日は釣瓶落とし・・・その1

 広辞苑で『秋の日は釣瓶落とし』を引くと

  秋の日の暮れやすくあわただしいさまを指すことば

 と出ています。皆さんも「秋の日は釣瓶落とし、日の暮れが早いですね」な
 んて会話で使うことがあるでしょう。
 でも、本当に秋の日は釣瓶落としなの?
 
 ◆「日の暮れが早い」とは?
 一口に日の暮れが早いといいますが、これはどういう意味でしょうか?

  1.日没時刻が早くなること
  2.地平線にかかる夕日地平線可にが沈むまでの時間が短いこと。
  3.日没から、あたりが暗くなるまでの時間(薄明時間)が短いこと。

 と、だいたいこの3つが思い浮かびます。

 1 については、どう考えても秋の頃よりも冬(冬至の頃)のほうが日没時
 刻が早いですから、「秋の日は釣瓶・・・」がこれを指しているとは思えま
 せん。よって却下。

 2 についてはどうかというと、お、ありました理由が。
 春と秋、解りやすくするため春分と秋分の頃を例に考えてみましょう。

 この時期には太陽は天の赤道という場所にあります。これに対して夏や冬
 (夏至や冬至のころ)は天の赤道から一番離れた場所にあります。これが原
 因で・・・と説明は続きますが、説明の図もナシで言葉だけで説明するのは
 無謀なので以下省略。
 論より証拠と、現象にしぼって話を進めます(そのうちWeb で図入りの説明
 がなされることでしょう。いつの日にか)。

 春分・秋分の時期と、夏至・冬至の時期に太陽が地平線にかかってから完全
 に沈んでしまうまでの時間をストップウォッチで計ったとします。するとそ
 の結果は、

  春分・秋分の頃 ・・・・ 約2分27秒
  夏至・冬至の頃 ・・・・ 約2分47秒 (差 +20秒)

 と確かに20秒ほど早い。割合にすれば15%ほど早いことになります。
 「釣瓶落とし」がまんざら嘘ではない証拠がひとつ見つかったところで本日
 はこれまで。

  ===>>> 以降、明日にの『その2』につづく。

※注意
 北緯35度の地点を例として計算しました。また、原理の説明なので、話を複
 雑にしてしまう、大気差や均時差、時期による太陽視直径の変化などは無い
 ものとしました(太陽視直径0.5度とした)。
 鋭い突っ込みが来る前に、注意書きしておきます。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/10/12 号

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