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■『ハロウィン(諸聖人の前夜)』余話
 お化けの顔のようなカボチャのランタン、何となくキリスト教の行事だと思
 われて日本でも定着しつつある感のあるハロウィン。
 本来は、アイルランドのケルト人の大晦日の行事(ケルト人は11月 1日を新
 年としていた)。この日は神々の世界が垣間見え悪霊が地上に跳梁跋扈(ち
 ょうりょうばっこ)する日と考えられました。

 カボチャのランタンは、悪霊たちを寄せ付けないために丘の上に焚かれたと
 言われる大きなかがり火の名残でしょうか。

  「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするよ!)」

 と言うかけ声で、お化けや妖精に扮装した子供たちが家々を巡る行事は、19
 世紀後半にアイルランドの若者たちが悪ふざけで始めたものとされ、アイル
 ランド系移民がアメリカに伝えてこれが広がったと言われます。
 ハロウィンは、Hallow-e'enで、諸聖人の前夜を意味するAll Hallows'Eveの
 短縮形です。

 キリスト教の行事だと言うのは誤解で、正式の教会暦には入っていないそう
 です。幽霊の存在を信じさせるとか異教的な風習であるとかの理由で、この
 行事を禁止している教会もあるとか。
 まあ、日本人はこうした「宗教的な厳密性」には無頓着ですけどね。

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/10/31 号

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