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■曜日の来た道 (その1)
 現在は日常的に、「日月火水木金土」と7つの曜日で1週間を数えいますが、
 この曜日のルーツをたどると、行き着く先はバビロン。
 「バベルの塔」で有名なあのなんとバビロンです。

 バビロンを都としたバビロニア王国はメソポタミアのユーフラテス川下流域
 に栄えた古代国家で、天文学に優れていて、歴史の早い時期に19年 7閏月の
 規則を持った太陰太陽暦を生み出し、また 1日を24の小区分に分けるという
 24時間法も生み出しました。

 さて、早くから星の観測を始めていたバビロニアの天文学者たちは、普通の
 星々と違い明るくまたじっとしていない星として、水星、金星、火星、木星、
 土星及び月と太陽の7つの特別な星があることに気づいていました。そして
 この動き回る特別な星はきっと、神の星である等考えて神の名前を与えて神
 格化していました。
 こうして神様となった7つの星ともう一つのバビロニアの発明である24時間
 制が結びつきます。

 バビロニアの人々は1時間毎にその時間は特定の星が支配する時間帯だと考
 えており、また一日の始まりの時間を支配している星がその日一日を支配す
 る星であるという考えを持っていました。では、各時間を支配する星はどう
 して決めたかというと

  「遠い星から順に並べる」

 という方式をとりました。バビロニアの人々が考えた遠い順に7つの星を並
 べると、

  【遠】土星 木星 火星 太陽 金星 水星 月 【近】

 というふうになります(現在の天文学ではこの遠近の順番は正しくありませ
 んが、古代のこと。仕方ないでしょう)。
 これを1時間毎の時間に割り振って行くと、

  1日目 (1)土星 (2)木星 (3)火星 ・・・ (23)木星 (24)火星
  2日目 (1)太陽 (2)金星 (3)水星 ・・・ (23)金星 (24)水星
  3日目 (1)月  (2)土星 (3)木星 ・・・ (23)土星 (24)木星
  4日目 (1)火星  ・・・ 省略
  5日目 (1)水星  ・・・ 省略
  6日目 (1)木星  ・・・ 省略
  7日目 (1)金星  ・・・ 省略

 となります。それぞれの第1時間目を支配する星がその日を支配する星と言
 うことですから日の支配星を順に並べると

  土星 → 太陽(日) → 月 → 火星 → 水星 → 木星 → 金星

 この並び方はどこかで・・・。そうです週の曜日の並びです。
 我々が常日頃用ている曜日は、こうして生まれました(曜日の最初が土曜だ
 という驚きの事実までおまけして)。

 ちなみに新バビロニア王国滅亡がBC 539年ですから、曜日はそれ以前に生ま
 れていたことは確実。最低でも2500年以上まえからずっと使い続けられてい
 ることになります。

 本日の『曜日の来た道』はこれまで。
 誕生の話をしたところで、次回は『曜日の旅』の話をしようと思いましたが
 明日は文化の日と言うことで、そちらを優先して、旅の話は11/4に持ち越し
 予定です。お楽しみに。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)      

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/11/02 号

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