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■暦注の話・・・六曜 (追加)
 六曜の話を書いたところ、次のようなメールを頂きました。

  > メルマガで「孔明六曜星」という文字を見て、「諸葛孔明」が
  > 頭に浮かびましたが、この二つは関係があるのでしょうか?
  > また「六曜」の曜は曜日の曜ですが、「六曜」と「曜日」って
  > 何か関係があるのでしょうか?

 と言うことで、追加です。

◇孔明六曜と諸葛孔明の関係
 ご指摘のとおり、諸葛孔明の「孔明」です。

 六曜の元は儀鳳暦(ぎほうれき)を作った唐の李淳風が作った六壬時課(り
 くじんじか)という時刻占いと言われています。
 ですから、それよりずっと前の魏・蜀・呉三国時代に作られたはずはないの
 ですが、後世権威付として過去の偉人の作としてこんな名前を付けて呼ぶも
 のが出たのです。

 日本において、暦と天文の両道に達した学者であり、役人であった阿部清明
 がいつの間にか、占いや式神を操る超人のように考えられるようになったよ
 うに諸葛孔明も中国でそうした神通力をもった人物と考えられるようになっ
 た結果こうした権威付に使われるようになったものと思われます。

◇「六曜」と「曜日」の関係
 この曜ですが、意味は「輝くもの」です。六曜星といえば、6つの輝く星と
 言う意味。こう考えると、六曜の別名の一つが「六輝」だというのも肯けま
 す。占いの影響でか、こうしたものは何らかの星に仮託されることが多く、
 六曜もそうした星(必ずしも実存の星に限らない)に仮託された名前です。

 曜日の「七曜」は太陽・月+5惑星にその名前の由来を持ちますので、まさ
 に「七曜星」で、この星のつながりで、六曜も七曜も「曜」がついたのです。
 ということで六曜と七曜が直接繋がりがあるわけではありません。

◇ついでに
 李淳風の考えた六壬時課は時刻の占い。まず占う日の最初の六曜(こう読ん
 でよいものか疑問ですが、仮にこう読ませてください)を決め、それをその
 日の子刻に割り振り、そこから、

  子→丑→寅・・・

 の時刻に順に六曜を配して「時刻の吉凶を判断した」のです。
 これでは、大変だったのか、最初に日の子刻に配する六曜を求める部分だけ
 で日の吉凶占いに流用したのが、現在の六曜の元である小六壬。
 ただ、中国の小六壬は年数の陰陽によって基点となると六曜を変えるなど、
 日本で使われる六曜は既に異なるものです。

 と言うことで、本日は「六曜」について、昨日の続きとなった暦のこぼれ話
 でした。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/11/13 号

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