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■しし座流星群(2006年)
 時折、歴史的な流星嵐といわれるような大出現をするしし座流星群。近年で
 も1999年、2001年には準流星嵐レベルの大出現したことで普段星を眺めたこ
 とのない人までにわかに注目するようになったしし座流星群の極大日(11/17
 〜19)が近づいてきました。

 「今年も大出現?」と期待している方もいらっしゃるでしょうから、本日は
 その話題を取り上げてみます。
 (私も、学生時代一般的な天文同好会員が行うような観測をしていたくらい
  のレベルなので、天文の一般常識での解説です。ご了承ください)

 まず、「今年も大出現か?」という点に関しては、どうやらその望みは薄い
 ようです。日本で見られる出現数は理想的な条件下であれば 1時間に10個〜
 の出現数。現実に肉眼で確認したとしたら 1時間に数個程度かと考えられて
 います。まあ、あくまで予測ですので外れることもあると思いますが。

◇流星群とは
 流星には大きく分けて散在流星と流星群に属する流星があります。散在流星
 は普段からランダムに出現する流星です。

 これに対して流星群はそのほとんどが彗星がその軌道上にまき散らした塵が
 起源となる流星で、彗星の軌道(の近く)を地球が通過する時期に集中して
 発生するものです。
 (小惑星起源と言われる流星群も存在しますが、希少です)

 流星群の元となる塵の軌道は元となる天体(母天体)軌道とほぼ同じで大き
 く変化しないため発生する時期は毎年ほぼ同じ時期になり、流星群の流星は
 空の一点(輻射点、放射点とよばれる)を中心として四方に飛ぶように見え
 るため、輻射点のある星座の名前を冠して「○○座流星群」と呼ばれます。

 主なものとしては、夏のペルセウス座、冬のふたご座流星群、しぶんぎ群な
 どが有ります。

◇しし座流星群とは
 しし座流星群は、33年周期で太陽をめぐっているテンペル−タットル彗星が
 母天体です。この流星群が特に注目される理由は、かつて史上最大の流星嵐
 を記録した流星群だからです。

  1時間当たりに一人の人が見ることの出来る流星の数をHRと書きますが1966
 年にはHRが15万に達した( 1秒間に40個以上!)。

 1799年には更に推定HRが 100万の出現が有ったと言われています。普通、HR
 が数百を超えるとまるで流星が雨のように降ると言うことから、流星雨と呼
 びますが、HRが数千というレベルとなると、更に流星嵐と呼ばれることがあ
 ります。HRが15万ともなれば、夜空の星が全部落ちてくると思えることでし
 ょうね。

 しし座流星群は母天体が太陽に近づく(回帰といいます)年の前後に大出現
 することが多く、1998年に回帰をむかえたことから大出現が期待されました。
 実際1999 ,2001にHR数千レベルの流星嵐が観測されています。

◇今年の予想極大日
 流星群の場合、その活動がもっとも盛ん(つまり沢山の流星が流れる)にな
 ると考えられる日を、極大日と呼びます。
 今年の極大日は11/17,18と考えられており、HRは10〜と考えられています。
 残念ながら大出現というわけには行きそうも有りません。

 1999年の大出現のタイミングを誤差数分という驚異的な精度で予測して話題
 となったD・アッシャー博士によれば、11/19 にHR 150程度の出現が予測さ
 れているのですが、こちらは日本では昼に当たる時間帯で、見ることは出来
 ません。残念。

◇いつ頃・どの当たりを見ればよいのか?
 しし座流星群の輻射点はしし座のγ星当たりにあります。星座の形で言えば
 しし座の首のあたり。
 23時頃に東の方向から輻射点が昇り始めますので、この頃から次第に活動が
 活発化します。よって、11/17,18の明け方頃、東の方向を向いて夜空を眺め
 ればまずはOKか。

 大出現とは言えなくても 1時間に数個程度は見られると思います。
 ちなみにこの時期は他にもおうし座流星群も活動期。こちらも出現数が多い
 流星群ではありませんが、たまには夜空を眺めてみるのもよいかもしれませ
 んよ。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/11/17 号

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