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■干支(かんし・えと)の話 ・・・ その3
◇年への十二支配当と木星
 十二支の考え方は前回書いたとおり「一年十二ヶ月」から生まれたものです
 が、偶然にもこの12と符合する天文現象が有りました。それが木星の周期。
 木星は古代中国では「歳星」と呼ばれた惑星です。惑星ですから星座の間を
 移動してゆきます。移動して元の位置に戻るのに要する時間が12年(正確に
 は 11.86年)。

 古代中国では、この木星(歳星)と同じ周期で天球を巡る神格化された想像
 上の星「太歳」を考え、太歳の有る場所を示す言葉に十二支を用いました。
 「太歳」はある一年の間は、ひとつの十二支に止まるように見えます。こう
 なるとその「一年」にはその間止まる十二支の名前を配するのが、至極当た
 り前の発想ですね。

 こうして、木星が取り持つ縁で、年と十二支が結びつくようになりました。

◇十二支獣(じゅうにしじゅう)
 子=ねずみ、丑=うし、と言う具合に動物と結びつけるようになったのは、
 紀元前5〜3世紀の中国の戦国時代だと言われます。
 昨日書いたとおり、十二支の文字は月の順番を表す一種の序数詞で、本来は
 動物とは全く関係ありません。

 こうした抽象的な概念を周辺諸国や庶民に伝えるのは難しいことだったため、
 なじみ深い動物に仮託して伝えたことが始まりだと考えられています。

◇干支と陰陽五行説との関係
 古代中国では様々なものを陰陽と五行とで分類して、陰陽五行の性質で相互
 関係を説明しようという説があり、これを陰陽五行説と言います。
 干支もまた陰陽と五行によって分類されました(以下の通り)。

 ◎陰陽
 甲丙戊庚壬 :陽  乙丁己辛癸 :陰
 子寅辰午申戌:陽  丑卯巳未酉亥:陰

 ◎五行
 甲乙:木 丙丁:火 戊己:土 庚辛:金 壬癸:水
 寅卯:木 巳午:火 丑辰未戌:土 申酉:金 子亥:水

 十干は陰陽五行で 5種、 2種とちょうど綺麗に割れるのですが十二支の方は
  5で割り切れないので、「土」だけが 4種で他は 2種となってしまいました。

 干支自体には占いとの関係はありませんでしたが、こうして陰陽五行に関連
 付けられると、ここから占いとの関係がはじまります。
 と言うことで、占いとの関係はまた次回。本日はこの辺で。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/11/20 号

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