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■季節の色
 今日は、某所で暦の話をしておりました。そのとき「余談」として話した季
 節の色について書いてみることにします。

 皆さん次のような言葉をどこかで見たり聞いたりしたことがありませんか?

   青春(せいしゅん)・朱夏(しゅか)
   白秋(はくしゅう)・玄冬(げんとう)

 ここに掲げた 4つの言葉はそれぞれの季節を表した言葉です。その春夏秋冬
 とペアになった文字がそれぞれの季節の色を表しています。
 このうち、もっともよく目にする言葉は「青春」でしょう。

 今では人生のある一時期を指す言葉として使われる場合がほとんどですが、
 もとはと言えば若い時期を人生の春になぞらえて「青春」と呼んだものでこ
 の言葉も本来は単に春を表すだけのものでした。

 他の 3種は青春に比べると少々なじみの薄い言葉ではありますが、記憶をた
 どればどこかで見たような文字。色の名としては「玄」はあまり使われない
 ですが「黒」のことです。

 なぜ季節にはこのような色があるのかというと、暦のこぼれ話をお読みの皆
 さんにはお馴染みになりつつある五行説によります。
 五行説では、五行(木火土金水)それぞれが次のようなものと対応します。

   季節: 木→春 火→夏 金→秋 水→冬 土→土用
   色 : 木→青 火→朱 金→白 水→玄 土→黄

 ご覧の通りで

   春は木性、木性は青。よって春の色は青 ⇒ 青春

 と言うわけです。ちなみに五行それぞれの色を指して、「五色(ごしき)」
 と言います。
 ついでに季節の神獣はというと、これまた五行説では

   神獣: 木→蒼龍 火→朱鳥 金→白虎 水→玄武 土→黄龍

 もちろんこれから、「春の神獣は蒼龍」という具合。これなんかは色からそ
 れに対応する神獣を作り出したものなのかもしれませんね。
 本日は、季節にまつわる五色の色、「五色(ごしき)」の話でした。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2006/12/09 号

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