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■太陽に一番近い日(近日点通過日)
 その昔、何かの集まりで講師の方が、
 「地球の軌道は楕円で、太陽までの距離が変わることで四季が生まれます。」
 と仰るのを聞いて「ブッタマゲタ」ことがあります。

 冗談で言っている風では無いので、訂正すべきか否か、訂正するとしたらど
 んなタイミングで訂正すべきかと、ひとしきり悩んだものでした。

 太陽と地球の距離の遠近が四季を生むのなら、太陽から地球までの距離が遠
 い時期は、北半球も南半球も同時に冬になり、逆に太陽・地球間の距離が短
 い時期には夏とならないといけませんが、そんなことは起きないので、この
 発言の内容が間違いだとすぐに解りますね。

 まあ、「地球の軌道は楕円で、太陽までの距離が変わる」という点は本当で
 すが。地球が太陽に一番近づく点を「近日点(きんじつてん)」、一番遠ざ
 かる点を「遠日点(えんじつてん)」と呼びます。
 では近日点と遠日点でどれくらい距離が変わるかというと、

   地球と太陽の距離 = 1億4960万km ± 250万km

 都合500万kmも距離が変わります。
 「これはすごい!」と言いたいところですが、この距離は %で表せばわずか
 3%程。これなら現在の消費税(5%)の方がよっぽど「すごい」です。

 この距離の変化で、地球上の一定面積が太陽から受けるエネルギーの量はど
 れくらい変わるかと考えると、平均を100とすれば、

   近日点:103.4   遠日点:96.7

 ちょっとだけは確かに変化しますね。やっぱり太陽に近い方が遠い方より暑
 いわけです。では、一番太陽に近づく日(これを近日点通過日と言います)
 はいつ頃かと見れば、今年はなんと、1月4日。つまり今日じゃありませんか。
 どおりで暑いと思った・・・何てことは無いですね。

 近日点通過日は多少前後しますが例年だいたいこの辺ですから、日本が一番
 寒い時期とされる「寒」をむかえる頃は、実は地球全体で見れば一番暑い日
 とも言える訳です。なんだかちょっとだけ「不思議な気分」ですね。

 ちなみにこれと反対に一番遠い日(遠日点通過日)は今年は7月7日。
 冬暖かく、夏涼し。日本(北半球)は過ごしやすい場所みたいです。


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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/01/04 号

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