こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■日本のバレンダインデー
 明日はバレンタインデー。チョコレート業界では年間売り上げの 1/4をこの
 日の前後だけの売り上げてしまうと言う決戦の日。
 義理チョコであろうが本命チョコであろうが、とにかくチョコレートがバカ
 売れする時期であることは間違いありません。

◇聖バレンタイン・デー
 バレンタインはValentinus(ヴァレンティヌス)の英語読み。
 ヴァレンティヌスは紀元 3世紀に実在した人物で AD269年(頃)の2/14にロ
 ーマ皇帝クラウディウスにより処刑されました。この2/14の殉教の日を聖バ
 レンタインデーとされています。

 ヴァレンティヌスは修道士時代に、悲しむ人々に一日一人ずつ聖書の愛の言
 葉を書き送るという誓願を立て、生涯それを続けたといいます。彼が投獄さ
 れた後も、牢獄の窓にやってくる鳩に、木の葉にしたためた愛の言葉を託し
 て贈り続けたといわれる人物です。

 また、同時代に同名の司祭が複数いて、それぞれの人物の伝説や説話が混同
 されて、ヴァレンティヌス伝説になったともいわれています。

 このヴァレンティヌスの伝説から、愛する人へ「愛の言葉を書き送る」行事
 となり、その際にメッセージに添えてちょっとした贈り物を行う行事が、現
 在のバレンタインデーの行事につながっていると思われます。

◇菓子メーカー陰謀説
 その由来から考えると、「愛の言葉を贈る」のが主となる行事であり、贈り
 物をするのも

  女性から男性へ

 という一方通行のものではありませんでした。メッセージに添えて送るもの
 もチョコレートに限られたものではなかった。それが現在のように「女性か
 ら男性へチョコレートを贈る日」になったのは菓子メーカーの商業戦略の成
 果だとまことしやかにいわれています。

  「バレンタインデーにはチョコレート」
 
 のきっかけは昭和11年のモロゾフによる新聞広告であるとか、昭和33年にメ
 リー・チョコレートが伊勢丹で行った、キャンペーンの結果だといわれてい
 ますが、それぞれの年から急にチョコレートが売れ始めたわけでは無いこと
 から、本当にそうなのかと言われると疑問の残るところですが、それ以外に
 これといった目立った理由が見つからないので、今のところは

  菓子メーカー陰謀説

 が、バレンタインデーにはチョコレートという風習発生に関する定説となっ
 ています。

◇日本のバレンタインデーはキリスト教の行事?
 聖バレンタイン・デーがキリスト教の行事に発していることは間違いのない
 ところですが、ヴァレンティヌスの事跡も知らないし、教会で特別なミサが
 行われるわけでも無い現在の日本のバレンタインデーがキリスト教行事かと
 いうと、それは疑問です。

 どちらかというと、日本の贈答文化にあった手軽な「お歳暮・お中元」とい
 う位置づけで行われているような気がします。

 さて、こんな日本のバレンタインデー、殉教したヴァレンティヌス司祭は天
 国でどう思って眺めているのでしょうか?


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/02/13 号

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