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■暦注の話 ・・・ 九星(3)
 とびとびで行っています九星の話の 3回目です。
 本日は月家九星(げっかきゅうせい)がどのようにして決められるか見てみ
 ることにします。
 月家九星は九星占いで「月命星」を決めるのに使われます。

◇月家九星の循環
 月家九星も年家九星(ねんかきゅうせい)と同じで陰遁(いんとん)という
 巡り方をします。再掲になりますがこんな具合。

  一白 → 九紫 → 八白 → 七赤 ・・・・

 初めは「一白」ですが、あとは数字が減少するような回り方です。
 九星ですから、 9年で一巡りして元に戻ります。

 これに対して月家九星が割り付けられる「月」の数は 1年で12ヶ月。このと
 きの「月」は節切りの月といわれる二十四節気の「節」で区切られた月です
 のでお間違えの無いように。

  9ヶ月で一巡りの九星と12ヶ月で一回りの暦月ですから、 9と12の最小公倍
 数である36ヶ月で両者の関係が再び一致するようになります。

 36ヶ月といえば 3年ということになります。つまり、 3年ごとに九星と月の
 関係は元に戻ります。ですから、最大 3年分の九星と月の組み合わせ表を作
 りさえすれば、あとはずっとそれを使い続けることが出来ます。
 あとは、巡りの基点となるのがいつかということだけ判ればいいことになり
 ます。

◇月家九星の基点
 さて問題の月家九星の基点ですが、九星(1)で書いたとおり九星自体が数
 の遊びである魔法陣からの発想で、九星といいながら実際に見える天体とし
 ての星など現実に存在するものとなんの関係も無いものですから、どこを基
 点にしなければならないかを規定するような「現象」は何もありません。

 裏を返せば、九星を思いついた人が好きに決めれば良かったわけです。
 こういう「好き勝手に決められるもの」があると、「好き勝手」に決めてし
 まうのが人間というものでしょうか。そのため月家九星の決定方法には、何
 種類かの「流派」があって、考え方が違うようです。

 とはいえ、何か決めないと計算出来ないので、私の場合は年家九星で説明し
 た三元六甲法の考えに沿って月家九星を計算しています。


◇三元六甲法から考える月家九星
 三元六甲法は、年家九星と年の六十干支の循環が一致する 180年を三元とし
 て重要視するもので、三元の始まりの甲子の年を年家九星の基点とするもの
 です。

 これに従うと、現在に一番近い三元の始まりは1864年甲子の年。
 この年の一月を九星の最初として・・・と書きたいところですが、残念なが
 らもうちょっとだけ面倒な事をします。

 まず、三元の初めの「甲子の年」が判ると、月家九星はこの年の一年前、六
 十干支でいえば「癸亥の年」の「十一月」を九星の循環の基点、一白としま
 す。

 十一月が基点というのは不思議な気がしますが、十一月は干支で表現すると
 「子月」。つまり干支の始まりが割り振られた月です。

 この月には暦の計算の基点となる「冬至」のある月で、年の初めとなる正月
 をいつにするかは王朝によって異なりましたが、暦は冬至から計算を始める
 という伝統は王朝とは関係なく受け継がれているので、「暦」の上から考え
 ると不思議なことではありません。
 ま、いろいろ書きましたが要するに計算の始点は、

  1863(癸亥)年の11(子)月を「一白」とする

 というものです。あとはこの基点から何ヶ月経過しているかを考えれば知り
 たい月の九星を求めることが出来ます。
 ちなみに本日は2007年の 2月(節月)ですから、基点から数えると

  (2007 - 1863) × 12 + 2 - 11 =  1719

  1719 / 9 = 191 余り 0

 となりますあまりが 0ということですから、これは九星の巡りの初めに戻っ
 ているということ、つまり今月は「一白水星」の月ということになります。
 既に述べたとおり、こうして月家九星を 3年分書いた表を作るとあとはずっ
 とそれが使えるようになります。

 電卓を叩くのと、 3年分の表を作るのとどっちが楽かは各自で考えて下さい。
 では本日はこの辺で。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/03/17 号

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