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■北斗七星は季節を示す時計の針・・・月建の話
 旧暦の月の名称として、建寅月(けんいんげつ)とか建卯月(けんぼうげつ)
 とか呼ぶことがあります。
 名前のパターンは、「建+十二支名」ということで、旧正月が寅で以降順に
 十二月の丑まで続きます。

◇月建(げっけん)と北斗七星
 さて、「建」とはなんでしょうか?
 この「建」は「おざす」と読みます。「おざす」とは「尾指す」の意味。こ
 の「尾」は北斗七星の柄の部分を意味しています。。

 北斗七星の柄の方の 3つの星を「斗柄(とへい)」と呼びます。読んで字の
 如し、北斗七星の柄という意味です。 3星の名前は、端っこから

  揺光(ようこう)・開陽(かいよう)・玉衡(ぎょっこう)

 といいます。
 西洋の星座では北斗七星は「おおぐま座」にあたりますが、西洋の星座でも
 この斗柄は大熊の尻尾。人間の想像するものは似ているのでしょうか?

 余談はこれくらいとして、この北斗七星の尾といわれる「斗柄」が指す方向
 がこの月建となります。


◇北斗七星は季節の時針?
 さてこの斗丙の指す方向ですが、冬至の頃には真下(北の方角)を指します。
 つまり北斗七星全体は真っ直ぐ「建っている」状態です。
 この状態を十二支のはじめである「子」とします。

 この向きは、季節や時刻によって変化します。
 時刻については日付の変わる午前零時に固定して、季節による向きの変化だ
 けを記録して行くと春分の頃は真横(東の方角)、夏至には真上(南の方角)
 を、秋には真横(西の方角)を指します。

 この北斗七星の斗柄を時計の針のようなものと考えると、北斗七星の斗柄を
 見れば季節の変化を知ることが出来るのです。

 つまり、北斗七星が季節の動きを示す時計の働きをしていると言えます。
 昔々の中国の天文学者・暦学者はこれに着目し、それぞれの暦月に北斗七星
 の斗柄の指す方向を表す十二支(十二支は方位を表すにも使かいます。ちな
 みに、北は子、東は卯、南は午、西は酉という具合です)名を着けて呼びま
 した。これが月建の始まりです。


◇月建と十二直
 月建はその後日付にも割り振られることになりました。
 規則は意外に簡単で、旧暦十一月なら二十四節気の十一月節、大雪の直後の
 子の日を「建」とし、この日から順番に数えて行きます。ちなみにこの場合
 子の日から始まるのは、十一月が「建子月」だからです。

 同様に、次の旧暦十二月は「建丑月」ですから十二月節の小寒の直後の丑の
 日を「建」とします。この方式で十二日毎に日付に割り振られたものを十二
 直と呼び、占いによく使われました。

 十二直の一つ一つの日の呼び名は十二支の名ではなくて特別なものを使って
 いて、その言葉一つ一つが占いの内容を示しています。
 十二直の名前は以下の通り。

  建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉

 十二直はこのメールマガジンの「今日の日干支と主な暦注」にも有りますね。


 それにしても昔の人やよく星を見ていたものですね。
 北斗七星の向きで季節を知るとは。
 さて、今夜の北斗七星の指し示す方角は?
 晴れていたら北の空を眺めてみてください。

 
  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/05/28 号

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