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■珍しいお盆の日付 《東京都・多摩地区編》
 お盆の日付についてアンケートを採っていたところ、地域特有の珍しいお盆
 の日付の情報が寄せられましたので、今回はこの情報をまとめて紹介させて
 いただきます。

 今回お寄せいただいたものは、東京都多摩地区一帯の 7月末のお盆の話です。


 ------------------------ 皆さんからの情報 --------------------------
◇F.H さんから
 私の妻の実家のある東京・小金井市では、
 7月15日前後は「東京盆」と呼び、8月15日前後が(たしか)「旧盆」(?)
 なのですが、7月30日ころに「小金井盆」と呼んで、そのころに「盂蘭盆
 会」の行事をしていた、とのことです。

 詳細はわかりませんが、養蚕が盛んだった小金井では通常の「お盆」の時期
 が忙しかったので、半月ずらしたらしいのです。


◇ahwahnee さんから
 本日「小金井盆」の話がでていましたが,小生がかつて住んでいた東京・府
 中市でも,お盆は7月末です。

 これは府中だけではなく,隣接する国立市,調布市,多摩市や国分寺あたり
 でも,事情はおなじです。

 はっきりした理由はよくわかりませんが,共通しているのは,養蚕が盛んな
 頃,養蚕で多忙な時期を少しずらして,盆の行事をおこなったという説が有
 力です。

 いまでこそ少なくなりましたが,40年〜50年前までは,多摩川沿いの丘
 陵地帯には,桑畑が一面に続いていました。


◇アンタレスさんから
 アンケートの「新盆・旧盆・月遅以外の日付」という項目に最初の 1票を入
 れておりましたのは、現在小金井市に主人の親と同居して暮らしております
 私です。もう1票はF.Hさんだったのでしょうか。
 もちろん小金井盆が特異な日取りだからです。

 理由は、養蚕農家の多かったこの地区では通常の東京盆( 7月15日)の時期
 が忙しかったので、半月ずらした、と嫁にきた時にきいております。
 今でも地主や農家、お寺の檀家皆さんが、

  「 7月31日に迎え盆、8月1日が中日、2日は送り盆」

 という日取りで行っています。期間も2泊3日(?)という短期型なのも、よ
 ほど忙しかったのではないでしょうか。

 8月1日には、我が家をはじめ 120軒の檀家を御住職がまわって、盆棚の前で
 お経をあげてくださいます。どのお寺さんも同様です。
 尚これは隣接する小平市の農家でも同じということで、「小金井・小平盆」
 と言うそうです。

 小金井市にも色々な出身の方がいらっしゃいますので、それぞれの慣習で行
 いますから、この地区は 3回お盆があり、どのスーパーでも 7月から盆飾り
 の特設売り場は客足が絶えず、しまいにはホウズキも品薄になります。

 ------------------- 皆さんからの情報・ここまで ---------------------

 戦前、八王子周辺は一大養蚕地だったと言うことでこのような変わった時期
 の盆行事が現在に残ったようですね。
 同じように養蚕が盛んだった地域では、10日遅れの7/25で行っていたところ
 も有るとかの情報も有りましたが、それがどこなのかは判りませんでした。

 このように、ごく狭い地域だけで行われる行事は、書籍などには載りにくく
 その地域外からはそうしたものが有ることがなかなか判りませんので、他に
 も同様にこうした「ローカル」な盆の時期や、変わった盆行事などあれば教
 えてください。お願いします。

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  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/07/26 号

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