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■8/28は皆既月食
 明日8/28は皆既月食です。

 今年は、地球全体では 2回の月食があり、 1回目は 3/4に皆既月食がありま
 した。ただこの月食は日本からは見えませんでしたので、今回の月食が日本
 で見える今年唯一の月食となります。

 月食には、半影月食(はんえいげっしょく)と本影月食(ほんえいげっしょ
 く)という区別があります。本影月食というのが普通に言われる月食で、そ
 の陰のことを「本影」と呼びます。月から見れば本影食中は、地球による皆
 既日食が起こっていることになります。

 これに対して半影はその本影の回りにうっすらとある淡い陰で、月から見れ
 ば地球による部分日食が起こっている状態です。写真などで移せばこの半影
 も写るのですが、通常肉眼ではこの半影には気が付かないことが多く、半影
 食だけの場合は、普通は月食として採り上げられることはありません。

 今回は、しっかりと本影食がありますので、立派な月食。
 またこの「本影」に月がすっぽり入って、全て欠けきる月食ですから、この
 意味では「皆既月食(かいきげっしょく)」と呼ばれます。読んで字の如く
 みんな欠けてしまう月食です。


◇今回の月食の予定時間

  欠け始め    17:51
  皆既食の始まり 18:52
  最大食分    19:37
  皆既食の終わり 20:22
  欠け終わり   21:23

 というスケジュールで進みます。
 月食は日食と違って、場所によって現象の起こる時間は変わりませんので、
 観測地点の違いは関係なく、日本中この時間で現象が起こります。


◇今回は「月出帯食」
 今回の月食は「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」と呼ばれる月食です。
 難しい言葉ですがこの言葉、何のことはなくて既に欠けた状態で月が昇るこ
 とを意味する言葉です。

 今回の月食の開始(本影食の開始)は 17:51ですから、この時間ではまだ月
 が昇っていません。日本で月が昇る頃には、既に本影食が進み、いくらか欠
 けた状態で月が昇ってきます。

 欠けたまま、山並みや、遠いビルの間から昇る月って言うのも、なかなか絵
 になる光景かもしれません。
 (月の出の時刻については、このメールマガジンの月の出の時刻をご覧くだ
 さい)


◇皆既月食と赤い月
 皆既月食の時に見える赤い月。
 これは、地球に大気があるために起こる現象で、地球の大気層を通過した太
 陽の光が、地球大気の屈折効果のために、本来地球の陰で見えないはずの月
 の表面に夕焼け時に見えるような赤い光が回り込んで、ぼんやりと月を照ら
 すことで起こります。

 このときの赤い月は毎回同じ状態ではなくて、地球の大気層(雲などが発生
 するところよりずっと高い空の)の透明度によってその明るさが違います。
 大きな火山噴火などがあって、この大気層に塵が多く存在するようなときに
 は、この赤い月がほとんど見えないこともありますし、逆に驚くほど明るく
 て、何時皆既月食になったのか判らないほどと言うこともあります。

 さて今回は、どんな赤い月が見えるのか、ちょっと楽しみですね。


◇次の月食は?
 次ぎに日本で月食が見られるのは来年の8/17。ただし皆既月食となるのはも
 っと先の話で、2010/12/21。
 と言うことで2010年は遠すぎるという方は、明日の月食をお見逃し無く。

 なお、月食の様子については、こよみのページに「月食シミュレーション」
 というコーナーがありますので、だいたいの状況が判ります。
 影の動きが判って結構面白いですので、お試しください。

  月食シミュレーション ⇒ http://koyomi8.com/sub/meclips.htm

 2007年の「候補2」のボタンをクリックするとシミュレーションが始まりま
 す。最後は、宣伝(?)でした。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/08/27 号

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