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■先進国で一番早いボジョレー・ヌーヴォー解禁国?
 明日 11/15は11月の第 3木曜日。
 七五三の日・・・と、今回の話ではありませんでした。気を取り直して、

 明日 11/15は11月の第 3木曜日。
 ボジョレー・ヌーヴォー解禁の日です。
 ボジョレー・ヌーヴォーって何? と言う方には、私より的確なウィキペデ
 ィアの解説をどうぞ。

 『ボジョレー・ヌーヴォー (Beaujolais Nouveau) は、フランスのブルゴ
  ーニュ地方南部に隣接する丘陵地帯、ボジョレーで生産される赤ワイン
  の、その年の11月に出荷される新酒プリムールのことである。』
 ※出典: フリー百科事典『ウィキペディア』 http://ja.wikipedia.org/


◇ボジョレー・ヌーヴォー解禁の日
 ボジョレー・ヌーヴォーはそれぞれの国の現地時間で、11月の第 3木曜日の
 午前零時に一般への販売が解禁されるお約束。
 11月の第 3木曜日と言うことで、年によって 11/15〜21まで日付が変わりま
 すが、今年はこのうちでも一番早い 11/15がその日と言うことになります。

 この解禁日の決まり事、「それぞれの国の現地時間」とはつまり時差によっ
 て国毎に解禁の瞬間が異なると言うことです。特にヨーロッパからずっと東
 にあって日付変更線に近い国、例えば日本などでは、ヨーロッパや、南北ア
 メリカなどより数時間早く解禁となることになります。そのためこの日は、

   日本は先進国の中で最も早くボジョレー・ヌーヴォーを味わうことの
   出来る国です。

 なんてニュースが流れることになります。まあ、たかが数時間ですがお祭り
 好き(?)の日本人にはたまらないのかもしれません。


◇日本は先進国の中で最も早いボジョレー・ヌーヴォー解禁国?
 さて、昨年は、

   世界一早いボジョレー・ヌーヴォー解禁地は?
  (http://koyomi8.com/doc/mlwa/200611160.htm)

 を書いてみました。おぼえていますか?
 忘れてしまった方は、上のURL の記事ですのでお読みください。

 昨年の記事では、「何でわざわざ、先進国の中で一番早い」なんて断ってい
 るのかから書き起こして、本当に解禁日が一番早そうな国を探してみました。
 結果は、「キリバス共和国」となってひとまず終了。
 と言うことで今年はこのネタは使えない・・・と思ったところで、ふと先進
 国ってどこまでいうの? と思いました。

 キリバス共和国には申し訳ないですが、この国は「小さな国Best5」なんて
 ことをするとそれに入ってしまう小さな国。普通の感覚で考える国とはちょ
 っと違うと言うことで、ニュースに登場した「先進国の中」からは外させて
 もらうことにします(お許しを!)。

 ではこうした国を除外すれば日本が一番最初かなと思ってしげしげと世界地
 図を見ると、なんだかちょっと妖しい。日本のずっと南、赤道を越えてもっ
 と南に行くとそこは、オーストラリア。その東端辺りは日本よりもっと東に
 あるような気が。調べてみると東部の世界時との時差は10時間。日本は 9時
 間ですから、オーストラリアの一部は日本より早く解禁日を迎えることにな
 ります。

 更にと言うか、この時期はオーストラリアは夏。そしてこの国はサマータイ
 ム制を導入している国(※北部を除く)で、現在がその適用時期。とすれば
 更に世界時との時差は大きくなり、東部地域は時差が11時間となります。
 うむ、日本より 2時間早く解禁ですね。

 オーストラリアを「先進国の中に数えない」と言わない限り、常套句のよう
 に使われている「日本は先進国で最も早いボジョレー・ヌーヴォー解禁国」
 というフレーズは、間違いじゃないでしょうか?


◇忘れていませんか、もう一つの国を
 オーストラリアの東部地域の方が日本よりボジョレー・ヌーヴォー解禁が早
 いと書きましたが、更に地図をよく見ると、オーストラリアのもう少し東に
 もう一つよく知られた国があることに気が付きませんか?
 そう、ニュージーランドです。

 ニュージーランドの標準時と世界時の差は、12時間。さらにこの国もサマー
 タイムを導入している国なので夏場の今は世界時との時差は更に大きく13時
 間。うーん、ニュージーランドも「先進国」の中に入りませんか?


 さて、こんな記事を書いてしまったので今年のボジョレー・ヌーヴォーはそ
 の解禁より、どこかのテレビ局が

  日本は先進国の中で最も早くボジョレー・ヌーヴォーを味わうことが
  出来る国

 なんて、ニュージーランドやオーストラリアに失礼な台詞をいつものように
 読み上げてくれないかなと、わくわくして待ち受けてしまいそうです。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/11/14 号

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